コンセプトアートから「コミュニティー投票アイテムパック」のオブジェクトができるまで
コンセプトアートとモデリングから始まる「The Sims 4」のオブジェクト制作過程をご紹介します!
さて先日は「The Sims™ 4」の新コミュニティー投票アイテムパックのオブジェクト投票に参加いただきありがとうございます!そうなると次のステップは?…一体なんでしょう?今回は、皆さんに投票いただいた初期イメージが追加のコンセプト化を経て更新されるコンセプトアートの制作過程と、その行き着く先をご紹介したいと思います。ご覧ください!
オブジェクトの最終選考
こちらがコミュニティーの投票を受けたオブジェクトの一例です。この段階では皆さんにアイデアを最低限伝えられるだけの内容になっています。アートディレクター(今回は皆さんです)がこのオブジェクト案を採用すると、コンセプト制作の次の段階へと進みます。

ブラッシュアップ
この段階ではコンセプトアーティストがオブジェクトのガイドを作成します。モデラーにコンセプトアーティストとアートディレクターがオブジェクトにどんな見た目を求めているかを伝えるための資料です。まず、前・後・横の側面図を作成して、シムと並べた場合のサイズがわかるようにします。よくデザインの変更が行われる段階です。この例では、プレイヤーが物を置ける場所が十分に取れるように棚の高さが調整されました。またポリゴン数を節約するためにデザインを最適化します。例えば、毛糸玉(丸い物はポリゴン数が増えます)をいつくか減らし、クラフト紙の束に置き替えました。

次にコンセプトアーティストは、オブジェクトがゲーム中でどんな見た目になるべきか、ブラッシュアップされた見下ろし視点のアートを作成します。

そして、各パーツの見た目を明確にするための参考画像を追加します。木目のテクスチャー(あるいはこのキツネの画像など)が必要なら、どの画像ファイルを使用すべきか指定します。

また、技術的な指定も行います:

カラーバリエーション
色のバリエーションもすべて指定されます。モデラーにどの色を使用すべきか明確に伝えるため色のサンプルを追加し、そのカラーセットに柄やテクスチャーが含まれるかもわかるようにします。

完成
こうしてコンセプトが完成です!作成されたガイド資料に必要な要素がすべて含まれていれば、それを参考にモデラーは皆さんが選んだオブジェクトを作成できます。次期アイテムパックのメイキング記事はお楽しみいただけましたか?発売時期の発表に備えて「ザ・シムズ」フォーラムのチェック、 TwitterやInstagramでのフォロー、 Facebookでの「いいね」、 YouTubeでのチャンネル登録、「The Sims 4」のニュースレターへの登録をお忘れなく!
