


シム
シムを
そう、あなたが作るのです!シムをスペシャルなものにするのは、あなたの作品やスタイル、目の付け所やストーリーにほかなりません。

「ザ・シムズ」コミュニティーを祝福しよう
日々「ザ・シムズ」を作っているのはプレイヤーの皆さんです。皆さんは、現実でもゲーム内でも、常に遊び心を持ち、改善し続けることが大事なのだということを気づかせてくれます。だからこそ、今度は皆さんに焦点を当てたいと思うのです!ゲームとコミュニティの両方を形作る、すばらしいシムズファンを紹介させてください。


「ザ・シムズ」を作るラテンアメリカのプレイヤーたち
母国に住む人々も、別の場所を故郷とする人々も、ラテンアメリカのシムズファンは心の中にそれぞれ異なる文化を持っていて、それを「ザ・シムズ」で表現しています。豊かでユニークな貢献をもたらして私たちとコミュニティにインスピレーションを与え続ける彼らに、今日もそしてこれからも最大の祝福を送りましょう!
ValeriaM
Simlish4
TialsaPetit
MtSims
Mia Zaff
Kronopia
Grumpylynnsims
Fritosaurio
CajuGPlay
Andrew Arcade

ValeriaM
活動拠点: パナマ
プレイ歴: 2009年から
ValeriaMにとって、「ザ・シムズ」は彼女の人生なのです。本格的なプロとして仕事ができるだけでなく、クリエイター仲間と本物のつながりを作ることができる安全な場所でもあります。「『ザ・シムズ』は私にとって幸せな場所です」とValeriaMは語っています。「私は身体が不自由で、外に出ることができません。『ザ・シムズ』をプレイしていると、自由を感じることができます」
彼女の鮮やかな家を見ればわかると思いますが、ValeriaMは誇り高いパナマ人です。「私はヒスパニック系の伝統から多くの影響を受けています。」そう彼女は話します。「私の家はいつもパナマのように多くの色彩であふれていて、いつも海の上にあります」さらに続けます。「パナマでは世界のあらゆる色を街中で見ることができます。それが私たちの持つ最も価値ある財産なのです。どこにいても人々の多様性を見ることができるのです」
ValeriaMが「ザ・シムズ」で最も気に入っているのは教育的な側面です。ここでは、自国の習慣を世界中の人々と共有したり、自分が新しい文化を学んで探求したりすることができます。「私たちは皆から学ぶことができますし、ストーリーを語ってくれる人が必ずいるのです」

Simlish4
活動拠点: メキシコ
プレイ歴: 2004年から
Simlish4という名前の方が有名ですが、デイビーは2004年から「ザ・シムズ」をプレイしています。「おお、大声で言ってみるとかなりおかしい感じがする」と彼は思ったようです。最初はゲームの建築面と生活面に夢中になったのです。「デジタルな人や家を作ることができるゲームがあると、友人が教えてくれたんです」と彼は語ってくれました。「それを聞いただけで、すっかり夢中になってしまって」彼はすぐに、これがそれだけのゲームではないことに気付きます。
メキシコ在住のデイビーはその後、「ザ・シムズ」についてあらゆる物事を報告するニュースサイト、Simlish4.com 立ち上げます。それは、「ザ・シムズ」とその創造性への情熱を分かち合うヒスパニック系ゲーマーの大規模コミュニティに自分が深く関わり合っていると気付いてすぐのことでした。サイトが拡大するにつれ、彼は世界と文化交流の本当の意味を理解することになります。
「自分が属している伝統についてたくさんのことを学びましたが、それだけでなくゲーム内や他の場所で自分を表現できると誰もが感じられることがどれほど重要なのかを学びました」さらに彼は次のように言います。「私はこのゲームから刺激を受け、平等など、現実世界で様々なものの実現のために戦う力をもらったのです」
プレイ体験、クリエイティビティ、人々、ストーリーテリング、そしてずっと開きたいと思っていたタコスレストランの建築など、デイビーは長年「ザ・シムズ」を楽しんできました。「これまでに様々なことを学びましたし、数多くの恐怖を乗り越えてきました。このゲームがなければそのようなことはできなかったと思います。幸福を感じていますし、また、コミュニティのために日々何かをすることに刺激を受けてもいます。私の大好きなビデオゲームでコミュニティを称賛しているのです」

TialsaPetit
活動拠点: コロンビア
プレイ歴: 2006年から
まだ小さな女の子だった頃、TialsaPetitはコロンビアで兄から「ザ・シムズ」を紹介され、このゲームからどれほどの力をもらうことができるか、驚くことになります。「7歳の小さな子どもが、自分のシムのために決断を下している姿を想像してみてください!」それ以来、「ザ・シムズ」によって新しい世界と新しい冒険への扉が開かれたのです。
「装飾された家や可愛い衣装を選ぶだけであっても、大きくなるにつれて、「ザ・シムズ」で自分自身の選択をするようになりました。自分が何が好きで何が嫌いなのか、そんなことを知るのにこの経験が役立ったんです」赤ちゃんを作ったり仕事を探したり、TiaIsaPetitはシムの人生に影響を与える決断ができるのが気に入ったのです。
TialsaPetitは「ザ・シムズ」でストーリーテラーとしてのキャリアを始めるきっかけとなったのが、他のシムズファンのコンテンツでした。「どうプレイしたらいいか分からなかったので、YouTubeの動画を検索して、いくつか「テレノベラ」を見つけたのを覚えています。といっても「ザ・シムズ」版でした。すぐに自分だけのストーリーを作る機会がやってきました」
TiaIsaPetitは現在は才能あふれるグラフィックアーティストで、「ザ・シムズ」は創作欲求を満たすはけ口となっています。「「ザ・シムズ」をプレイしていると、より創造的になれますし、安心して好きなものを追求できるんです」と彼女は語ってくれました。グラフィックデザイナーとしては美的な側面がとても気に入っています。ゲームをプレイすれば自分だけの世界を自由に作れます」
とは言っても彼女は物語を語るのをやめたわけではありません。原点であるソープオペラを放棄したわけではないのです。彼女のお気に入りの作品について尋ねたところ、「有名な人たちのクレイジーな愛の物語」との答えでした。笑いながら、彼女は「それが私のテレノベラなの」と付け加えます。

MTSims
活動拠点: ブラジル
プレイ歴: 2004年から
Márcioは2004年に「ザ・シムズ」をプレイし始めましたが、当時は自分のコンピューターを持っていなかったため、学校の休憩時間にプレイしなければなりませんでした。現在、Márcioは建築愛好家たちにMTsimsとしても知られており、様々なソーシャルプラットフォームに何千人ものフォロワーがいます。みんな、彼が開拓した新たなレベルの建築法を学んでいるのです。彼のお気に入りは「特別なニーズを抱えた人向けの家」です。
Márcioが自分自身と自らの創造性に自信を持つのに「ザ・シムズ」が役に立ったのです。現在は彼の故郷であるブラジル内外のゲーマーたちと情熱を共有しています。「文化に関係なく、「ザ・シムズ」は普遍的なゲームであり、一人一人がユニークな体験ができるゲームだということを学びました。プレイヤーはそれぞれ異なったやり方でプレイしたり生活したりします。だからこそ僕たちはユニークな存在になるんです」
その建築とストーリーテリングは素晴らしいものなのですが、彼がその形成に尽力し、最も感謝しているのは「ザ・シムズ」コミュニティです。「長年に渡ってプレイして、人のためにコンテンツを作成してきたけど、その中で築いてきた友情や人間関係を誇りに思います。一生ものの、素晴らしいパートナーや友人を得ることができました」

MiaZaff
活動拠点: メキシコ
プレイ歴: 2008年から
ゲーマーのMia Zaffが「ザ・シムズ」をプレイし始めたのは2008年のこと。お父さんがプレゼントしてくれた携帯電話に「ザ・シムズ2」がブリダウンロードされていたのでした。現在、彼女は自分のルーツであるメキシコの伝統にインスピレーションを得て、YouTube、Instagram、Twitterにいる50万人ものフォロワーに向けてコメディードラマを発信しています。
「メキシコ人である私は話を語るとき、とてもドラマティックになることが多くあります。以前、メキシコではソープオペラが大人気でした。なので、そういったメロドラマの要素をシムに取り入れて、視聴者に自分たちがただのゲームではなく、ストーリーを見ているのだと感じてほしかったんです」
Miaは現実逃避の手段として「ザ・シムズ」をプレイし始めました。それは自身のクリエイティビティを使って、シムを通じストーリーを創作し楽しむためのチャンスだったのです。「過去には人生が楽しめない時期もありましたが、ゲームのおかげで楽しみを見つけられるようになりました。シムがクレイジーなことをするのを見るうちに、辛い気持ちを忘れられるようになったのです」
「ザ・シムズ」が好きなのは、広く開放的なコミュニティがあるからだと彼女は話します。「どこの国の人だろうが、どんな言語を喋ろうが、どんな肌の色や性的指向をしていようが、あなたは貴重で重要なメンバーです。あらゆる人に機会と居場所があります」
クリエイティブなストーリーテリングからコミュニティ形成に至るまで、Miaは自分のことをとても誇りに思っています。プロゲーマーになるという夢を追うために無難な仕事を辞めたり、自分で世界を旅したりするなど、「ザ・シムズ」は心を開放して彼女が決してできるとは思わなかったことに挑戦する自信を持つのに役立ちました。
「夢見ることをやめてはいけません。なぜなら自分を信じて、自分が求めるもののために頑張れば、それはきっと実現するから。夢は叶えられるのです」

Kronopia
活動拠点: アルゼンチン
プレイ歴: 2000年から
アルゼンチン人であるKronopiaは、2000年から「ザ・シムズ」を最初のバージョンでプレイし始めました。「ご近所はたった一つだけで、あとは靴箱の家しかありませんでした」と、彼女は叫びます。
何年にも渡り、プレイする理由はさまざまに変遷してきましたが、その体験は常に積極性と冒険に根ざしていました。「最初は暇つぶしでした。数年後には、現実から逃避するためにプレイしていました。ここなら現実世界でなるのに失敗したすべてになることができたんです」
続けて、「4年前、全般性不安と診断されたのですが、「ザ・シムズ」をプレイすれば心を落ち着けることができましたし、いつも暗い考えに取り付かれていたのですが、頭を切り替えることができたんです」
現在、夢中になってプレイしているのはその創造性が理由になっています。日本のエリアを再現するにしたり、他のコミュニティメンバーと一緒に建築コンテストで協力したりするのです。
「「ザ・シムズ」がなければ、今のような発想や創造性は出てこなかったかもしれません。それからもちろん、私の心の平和もなかったでしょう。「ザ・シムズ」シリーズは私にとっては誇張ではなく命の恩人で、そのことに関してはずっと感謝し続けると思います」

GrumpyLynnSims
活動拠点: アメリカ
プレイ歴: 2004年から
プエルトリコのポンセで生まれたGrumpyLynnSimsは、4歳の時に両親と一緒にアメリカ合衆国本土にやって来ました。両親はスペイン語しか話さないので、彼女は11歳になるまで英語を完全分で話したことがありませんでした。彼女は一日に2時間、教室から出されてE.S.L.(第二言語として英語)の教師から英語の正しい発音を習っていたのを覚えています。GrumpyLynnSimsは帰宅したときに兄弟と英語で話をすると、母親が「¡Aqui no!¡Aqui hablan en Español!」と言ったことを覚えています。(「家ではダメよ!ここではスペイン語を話しなさい!」)
「今では母に話しかけるときでもスペイン語と英語の両方を堂々と使います。母自身は今でも英語を話すことはためらいがちなんですが、理解はしてくれています。私はプエルトリコ人で、自分の伝統をとても誇りに思っています。Wepa!」
GrumpyLynnSimsが最初に「ザ・シムズ」の話を聞いたのは友人の家だったと言います。これはすぐに彼女の注意を引きました。自然なことながら彼女は自らを表現できる場所に引きつけられ、「ザ・シムズ」の建築要素にすっかり夢中になってしまいました。
GrumpLynnSimsは何か自分が誇りに思えるものを必ず建築に組み込むことにしていますが、中でも特に気に入っているのは、プエルトリコでの思い出に基づいた家です。「当時、最後にプエルトリコを訪れてから十年ほど経っていたんですが、若い頃のバカンスの思い出を参考にして、座ったままこの家を建てたんです。子どもの頃がとても懐かしい」とGrumpLynnSimsは語ります。「自分の作った作品を家族に見せて、彼らがゲームに感嘆する様子を見るのが大好きなんです。ゲームに追加されたヒスパニック料理の全部を母に見せたとき、母は満面の笑みを浮かべていました。思わず私まで笑顔になってしまいましたよ」

Fritosaurio
活動拠点: メキシコ
プレイ歴: 2006年から
メキシコ出身のFritosaurioは、建築やレビュー、楽しいコンテンツで多くのファンを獲得していますが、彼の創作活動を支えているのは、「ザ・シムズ」の多様性を持つ誰にでも開かれたコミュニティです。「プレイヤー同士をより近くつなげてくれる多様性に感謝し、個人的な興味や地域の習慣を超えて、伝統がより大きな意味を持つという事実を理解するようになりました」
Fritosaurioは自分を内向的だと思っていますが、「ザ・シムズ」のおかげで新たな自信を持つことができ、今では人前で話すだけでなく、世界中にいる何千人ものフォロワーに語りかけることができるようになりました。「それがきっかけで、他の人にもゲームでの経験を共有してもらい、世界に対してもっとオープンになってほしいと思うようになりました」
メキシコ人であることを誇りに思う彼は、ここ数年のゲームの追加要素の数々を通じて、「ザ・シムズ」が彼のヒスパニック系の伝統にスポットライトを当ててくれたことに特に感謝しています。「『The Sims 4』でヒスパニック系の服や食べ物、家具などのコンテンツを見たときはとても嬉しかったです。ゲーム内で私や私の動画を見ている人たちを再現することがようやくできたと思いました」

CajuGPlay
活動拠点: ブラジル
プレイ歴:2002年から
CajuGPlayは2002年から「ザ・シムズ」をプレイしています。12歳のときに友人に誘われて初めて「ザ・シムズ」を見て以来、ストーリーを作ったり、シムズのために家を装飾したりと、すっかりこのシリーズに惚れ込んでいます。「ザ・シムズ」は、現在に至るまで彼女を驚かせ、影響を与え続けています。
「シムズは、リラックスできるゲームで、現実から少し離れることができるだけでなく、私の創造性を研ぎ澄ましてくれるのです」と、CajuGPlayは語ります。「私のプレイスタイルに影響を与えているのは、いつもストーリーの中に「ブラジルの」喜びや、「ブラジルの」踊り、「ブラジルの」色を入れるのに焦点を絞ることです。ラテン文化はとても豊かですからね!」
CajuGPlayにとって、ダンスは彼女と彼女のラテン文化に対する見方にとても重要なものです。「ダンスは喜びと、長く生きたいという思い、よりたくさんの笑顔を生み出してくれます。「The Sim 4 Jungle Adventure」が発売されたとき、新しいスタイルのラテン風の音楽やダンスに加え、カラフルな服が用意されていて、CajuGPlayはとても懐かしい気持ちになりました。「これにより、私はシムズと一緒に新しいストーリーを作り、彼らをこの世界にさらに没頭させたいと思うようになりました。それに伴い、私は、いつでも好きな時に、私のやり方、ダンス、幸せな音楽で、誰にも批判されることなく、何でも好きなものになれることを学ぶことができました。私をもっと良い人にしてくれました」

Andrew Arcade
活動拠点: アメリカ
プレイ歴: 2000年から
「2016年のアップデートで『The Sims 4』に『Día de los Muertos(死者の日)』が追加されたときは、とても感激しました。そのおかげで、『Get Together拡張パック』の実況プレイに自分が属している文化の伝統を取り入れることができました」と、ソーシャルメディアではAndrew Arcadeとしても知られるAndrewは語ります。「私のメキシコ人のシムは、亡くなった両親に贈り物を供えに墓場に行きました。これにより、私自身が幼少期に経験した「死者の日」について語り、自分の文化を多様な視聴者と共有することができました」
Andrewは、シリーズ1作目の「シムピープル」をプレイしていたとき、家族で近所を埋め尽くしたいと思い、母親に助けを求めたことを覚えています。彼女は彼の隣に座って、ゲームの中で自分の両親や兄弟を作っていました。「その経験を通して、自分の先祖のことや、メキシコでの母の生活について知ることができました」
「私のお気に入りの作品のひとつが、私のギャラリーにある「Mi casa es tu casa」というタイトルの作品で、これは私が子供の頃に住んでいたメキシコの家をヒントにして作ったものです。出来上がりがとても気に入っていて、この中で遊ぶたびに懐かしさを感じます」


誇り高きシムズ
eyAnton
Simfan923
BeyondSims
CaroloVazquez
Dimissauro
DOTsim
EnglishSimmer
maedi
Mprin

eyAnton
活動拠点:スウェーデン
プレイ歴: 2000年から
eyAntonが「ザ・シムズ」に出会ったのは、彼が6才の時でした。最初は自分が作ったゴス家が不幸な最後を迎えてしまうという難しい幕開けでしたが、そんな彼も今では自分のTwichチャンネルで家を作り、友人関係を築き上げています。「コミュニティーの一員として過ごすのが大好きです」と彼は語ります。「互いに助け合ったり、インスピレーションを与え合うのが気持ちいいんです」
LGBTQ+の配信者でありゲームチェンジャーでもあるeyAntonも、誰かを元気づける1人になっています。「僕は女性として生まれましたが、ずっとそれがしっくりきませんでした。常に自分は男だと感じていたんです。今では大人になり、トランスジェンダーの男性であることを誇りに思っています」『ザ・シムズ』をプレイすることで、彼は自分の性別に対する違和感を振り払う事が出来たのです。「『ザ・シムズ』の世界では、愛は愛であり、それは性別やアイデンティティに阻まれるものではありません。僕のお気に入りのゲームプレイは、ボブ・パンケーキと恋愛関係になって、彼の子供を産むことです。『ザ・シムズ』では、トランスジェンダーの男性でも妊娠することができるんです!」
eyAntonはコミュニティの仲間にこうアドバイスしています。「お互いを応援しあい、助け合いましょう。そしてフェアにプレイして楽しみましょう!」

Simfan923
活動拠点: アメリカ
プレイ歴:2002年から
Simfan923は、子供の頃、「ザ・シムズ」をプレイしている父の姿を覚えています。それ以来、彼もこのゲームをプレイし続けています。「このゲームは私の人生で最も意味のあるものでした。そして今も、何か不安に感じている時や悲しい時、そしてただただ笑いたい時に最適の1本であり続けています」と彼は語ります。「最初、『ザ・シムズ』だけが自分が完全に安全だと感じられる場だったんです。それには安心してゲイでいられる、という意味でもあります」
大人になるまで、Simfan923は自分はゲイとして生きることなどできないだろうと考えていました。しかし、このゲームを取り巻くコミュニティは彼に大きな影響を与えました。「自分のストーリーやクリエイティビティを皆と共有できると感じる、世界中の大勢の人々の一員になれるのは、ただただ素晴らしいことなんです」と彼は言います。「時間が経つにつれ、私はクリエーターとして成長しました。現実世界ではとてもシャイでしたが、『ザ・シムズ』では自分の意見を述べたり、現実では無理だと感じていた自分になる機会が何度もあったんです」
黒人歴史月間を祝うシムを作るにせよ、シングルファーザーの家を建てるにせよ、その時々に『ザ・シムズ』が可能にしてくれる創造性とコミュニティによる支援は「私を幸せにしてくれるんです」と彼は言います。「どんな人をも受け入れるコミュニティの一員であることが大好きなんです。私は自信を持つようになり、そして昨年、自分が「中性」の存在であると考えることができるようになったんです。それ自体は自分にとって、自然な流れだったのでしょう。ゲーム内でも現実世界でも、自分らしくいられるようになったことに対して、私は感謝しています」

BeyondSims
活動拠点:英国
プレイ歴:2002年から
BeyondSimsは、BeyondSimsという同名のサイトを運営している人物です。2011年にこのサイトを立ち上げた理由を彼はこう説明します。「『ザ・シムズ』シリーズは、これまでずっと私の人生に存在し続けてきました。「このゲームでは、私は国境も差別もない世界でストーリーを作りあげることができるのです。そこにあるのは愛することと受け入れること。それだけなんです。私が生まれ育ったのは、あまり寛容とは言えない所でした。だから、自分がゲイだと知った時には、ネガティブな気持ちしか持ち得なかったのです。『ザ・シムズ』は、自分の性的嗜好を理解し受け入れて、折り合いを付けるようになるのを助けてくれたもののひとつです。ゲイであることを肯定的に受け入れ、そして生きることを模索できなければ、私が紡ぐストーリーも大きく変わっていたことでしょう」
今ではBeyondSimsは自分の表現をゲームの外にまで広げ、コミュニティへと繋がる手法に作りあげました。BeyondSims.comの運営に加えて、彼はイギリスでのシムズファンのオフ会を主催するようになっています。「私はこのコミュニティに受け入れられ、リラックスした気持ちになれるんです。自分がどのような存在であるにせよ。私が一番誇りに思っているのは、このコミュニティがどんな人のことも受け入れ、支えてくれることであり、これはゲームの世界では珍しいことだと思います。何か助けが必要な時は、いつでも誰かが助けてくれますし、最新のビルドをただ共有したいだけという時でも、一緒に喜んでくれる人が必ずいるのです!」

CaroloVazquez
活動拠点: アルゼンチン
プレイ歴: 2000年から
CaroloVazquezは、近頃自分と自分のガールフレンドのシムを作るのに多くの時間を使っています。「私たちのシムは本人にそっくりだから笑えるんです!」彼女はこう言う。「将来住みたい家をゲーム内で設計して、それをソーシャルメディアに投稿するのを楽しんでいます」最近では、彼女と友人たちがアルゼンチンでコンテストを開き、シムズファンたちが彼女たち二人の家をデザインしました。
彼女が最初にゲームをプレイし始めた時は7歳で、今でもそこから受けた影響を忘れずに覚えています。「私にとっては、『ザ・シムズ』こそが同性愛に対する最初のきっかけだったと思います。とても素晴らしいものでした。私が7歳の少女だった2000年代初めは、誰もLGBTQ+の問題を話題にしていませんでした」ゲーム内でそれらを体験できたことは、彼女にとって大きな意味を持ちました。「テレビ番組や映画だけでなく、ゲームでも表現は重要です」と彼女は言います。「私が女の子に初めてキスをした時は『ザ・シムズ』をプレイしていた時でした。実際にはシムバージョンの私でしたけどね(笑)。それ以来すべてがとんとん拍子に進み、こうして今私は、シムではないガールフレンドを心から愛し、一緒にいるんです」
彼女のコミュニティが成し遂げたことは、CaroloVazquezとガールフレンドの家を設計することだけではありません。「『ザ・シムズ』コミュニティの誰もが、ゲームを上手く進める方法や、ゲームをより現実的にする方法、素晴らしい家の作り方などを皆さんに教え、役に立ちたいと思っています。それが『ザ・シムズ』コミュニティーの一番良いところだと思いますね。全員が自分の作品を皆さんと共有したいと思っているんです!このコミュニティは、皆が好きなように生きられ、何にも縛られることなく、好きなものや好きな人を自由に愛することを奨励していて、その一員であることを私は誇りに思っています」

Dimissauro
活動拠点: ブラジル
プレイ歴: 2004年から
コンテンツクリエイターのDimissauroは、13歳の時に『ザ・シムズ』を見つけ、すぐに自分に向いたゲームだと気付きました。「テレビに登場するLGBTQ+のキャラクターたちは、まるで笑いをとることだけを目的にしているかのように、他のキャラクターと比べると非現実的に描かれていました」とDimissauroは振り返ります。「男の子でも女の子でも、自分の好きな人と恋愛関係を築けるようになったのは、『ザ・シムズ』が初めてでした。LGBTQ+のシムも、LGBTQ+ではないシムと同じような見た目で、同じように扱われました。ゲームで見られたその自由と敬意はとても強力で、私はようやく自分が自分らしくいてもいいのだと理解し、自分が強く必要としていた表現方法を得ることがきました」
90年代のブラジルで育ったため、メディアにはそのような内容は少なかったのです。Dimissauroはゲーム内に居場所を見つけました。それから配信を始めると、『ザ・シムズ』のおかげで恥ずかしがり屋を克服し、他の人たちと繋がることができるようになりました。「私が今YouTubeチャンネルとTwitchのライブ配信を行うことができているのは、『ザ・シムズ』のコミュニティが受け入れてくれたからなんです」と彼は言う。「私は多様性のあるこのコミュニティが大好きです。ゲーム内と現実世界の両方で、皆が自身の話や作品を共有してくれ、私は刺激を受けました。私がこれまで参加したコミュニティのなかでも、各個人の個性に合わせて、こんなにも居心地の良い環境を作れたゲームコミュニティは、ここが初めてです」

DOTsim
拠点: ポーランド
プレイ歴: 2000年から
「シムを作って彼らの物語を語る事で、自分に自信を持てるようになりました」そう語るのはポーランドのファンサイトDOTsimの創設者であるDOTsimです。「私の国では、LGBTQ+コミュニティの一員であることはそう簡単ではありません。自分がゲイだと気付いた時、他の人に知らせることはできませんでした。安全なゲーム環境で自由に自分を表現できる機会を経て、ようやく公表する勇気が出たと思います」
彼は現在、DOTsimのコミュニティのために尽力しています。「サイトを訪れる人たちが自分自身を誇りに思い、ありのままの自分を受け入れることを支援できるように、私は最善を尽くしています」と彼はプロジェクトについて話します。約10年前、彼はたった数人のためにニュースやガイドを書くことからこのプロジェクトをスタートさせました。それが今では素晴らしい業績の一つとなっています。「DOTsimのおかげで、私は素晴らしいコミュニティに属することができました。ここは私の人生においてとても重要な場所です。私が公表することができたのは、受け入れてくれたコミュニティがあったからだと思います。コミュニティで共有した情熱、コメント、アイディアがなかったら、今の自分は存在しなかったでしょう」
もちろん、彼がDOTsimのフォーラムを通してパートナーに出会ったという点も喜ばしいことですね!「『ザ・シムズ』について話したのが私たちの出会いでした。それからどんどん一緒に時間を過ごすようになったんです。そのおかげで、今私たちは長年続く付き合いを祝うことができています。本当に素晴らしいことです!」

EnglishSimmer
活動拠点: イギリス
プレイ歴: 2000年から
自身の持つYouTubeチャンネルで知られ、「The Sims Spark'd」の次点チームの一員としても知られるEnglishSimmerは、「Belong There」シリーズが自身の最大の功績だと語ります。このシリーズは、LGBTQ+のストーリーを伝えることに献身的に取り組み、世界にはより多様な表現が必要だと強調しています。
「シムズファンには、それぞれのシムを通して自分の経験を語り、ゲーム内で自分を表現できていると実感する権利があります」とEnglishSimmerは語ります。「私はLGBTQ+のストーリーを語れるほど、自分のセクシュアリティについて自信が持てるとは思っていませんでした。しかし、『このシリーズのおかげで安心できた』や、『これまでのメディアで表現されてこなかった自分らしさが、認められたような気分になった』といったコメントを見るたびに、私は嬉しくて堪らなくなります。
EnglishSimmerは、若い頃に『ザ・シムズ』シリーズを始めました。だから、彼女にとって「LGBTQ+の恋愛関係はとても普通なこと」でした。「このゲームは、自分のセクシュアリティを受け入れる時間を私に与えてくれました。自分のシムたちを通して、プレッシャーを感じずにとても安全な環境で自由に探索することができたんです」と彼女は言います。「自分のセクシュアリティを受け入れて以来、LGBTQ+のテーマを私のチャンネルの柱にしてきました。自分自身が欲しかったメディア表現になることを目指しているからです。そのことがコンテンツに取り組む際に役立っています。今後も、皆さんが『ザ・シムズ』にとってプラスとなる変化を目にし続けることを願っています。最も開放的なライフシミュレーションになれるよう、進化し続けてほしいですね」

maedi
基準: オーストラリア
プレイ歴: 2001年から
「私は両性愛者の女性として、『ザ・シムズ』をプレイすることでいくつもの異なる人生を試し、批判されることなく自由に色々と実験することができました」とmaediは言います。このクリエイティビティと自由の意識は、彼女の人生全体に浸透しています。人形遊びから『ザ・シムズ』の配信にいたるまで、maediは「昔から人生ゲームのような遊びが好きだった」のです。
「友達の家にお泊りに行って、男の子の話もせずに『ザ・シムズ』のハウスパーティーをプレイしたのを覚えています」と彼女は言います。「そのおかげで、セクシュアリティとはスペクトルであると気付きました。LGBTQIA+に関する『ザ・シムズ』での経験について、私が一番大切だと思うのは、自分のシムが私と同じように流動的でいられるということです」
maediは、『ザ・シムズ』のコミュニティから自由の意識も得たと言います。「とても歓迎され、支えられ、受け入れられていると感じました。ゲームをより開放的な空間にしようと積極的に取り組んでいる広大なコミュニティの中で、これまでにないほど居心地が良いと感じています」と彼女は言います。「『ザ・シムズ』に込められた想像力は素晴らしいものです」
人々にゲームをプレイするように勧めたり、自分自身の限界を押し広げたりする時でも、maediはユーモアのセンスを忘れずに前進します。なぜなら、「経験がないシムが外科医になれるのですから、私にだって何でもできるはずです」と彼女は冗談を言います。

Mprin
活動拠点: スペイン
プレイ歴: 2000年から
「28歳になっても、『The Sims』は私の避難所であり、インスピレーションの源です」と語るのはスペイン人のYouTuber Mprinです。「私が初めて自分らしくいられたのは、『ザ・シムズ』の中でした。何かや誰かを恐れることなく、自己発見をしていく助けになりました。現実世界が私を拒む一方で、シムズファンのコミュニティでは自分が受け入れられたように感じられました」
現在、Mprinは自身のプラットフォームを使って、視聴者とお互いにインスピレーションを与え合っています。「インターネット上での自分の立場を利用して、LGBTQ+コミュニティの認知度を上げています」彼は、自分の動画が「世界への窓」となり、同じような自己表現が必要な人や、単にツイていない日に笑顔が必要な人などに届くことを願っています。「『ザ・シムズ2』でLGBTQ+のシムで遊んだのを今でも覚えています。その時、『私もいつかボーイフレンドと愛犬と一緒に、こんな風に幸せになりたい』と思ったんです」と彼は語ります。「そして現在までにその夢を達成することができました。フォロワーの皆さんには、それが可能だということを知ってもらいたいですね!ゲームに自分の感情を投影したおかげで、余計な時間を無駄にせずに、勇気を出して家族や友人に公表する時がきたんだと気付くことができました。これで私も自分のシムたちのように幸せになれるんだと感じられて、とても素晴らしい気分でした!」
Mprinは『ザ・シムズ』のコミュニティが、「最も多様性を持つもの」の一つだと考えています。「ここにはあらゆるタイプのプレイヤーがいて、皆がゲーム内に居場所を持っています」と彼は言います。「何よりも、私はゲームをもっと開放的にするために戦う人々にインスピレーションを受けています。例えば黒人コミュニティです。シムズファンのコミュニティの一員でいることが、私の誇りと充実感の源となっているのは間違いありません」


女性が作る『ザ・シムズ』
Lili Cross
Negaoryx
OyakeLemon
Priscila Paes
Simba World
TabathaPacer
xmiramira

Lili Cross
活動拠点: スペイン
プレイ歴: 2000年から
ゲーマーであり作家でもあるLili Crossは、笑いの絶えない毎日を生きることがいかに難しいかを理解しています。「憂鬱になりがちな日々が続いています。私たちは皆そうならないように努力していますが、あまりにも緊張した状況にあるため、それはとても困難です」彼女はそう漏らします。「ビデオゲームのコミュニティに関わる女性として、私は外見や声のトーンを批判されるといった、性差別を受けたこともあります。でも、人々が私たちに押し付けようとする枠組みは形骸化し、過去のものになるでしょう。今こそ私たち(女性)が望むことをやるべきです」
2015年に自分のYouTubeチャンネルを立ち上げた彼女は、「ザ・シムズ」をプレイしながら、寛容性、愛そして喜びの大切さを伝えています。「ばかばかしいジョークやおかしな場面を見ることで、人々の一日は無意識のうちに明るくなっていきます」彼女はそう語ります。「私は物事のポジティブな面を見るのが好きです。だからこそ私はこういう活動をしていて、私を見るすべての人の内面にあるものを変えていきたいと思っています」
「ザ・シムズ」の中での冒険は、世間から押しつけられる期待に逆らう勇気を彼女に与えています。「どう生きるべきかにこだわる必要はない。大事なのはどう生きられるかです。大きな夢を抱き、自分がすることへの情熱に満ちた人生を送りましょう」

Negaoryx
活動拠点: アメリカ
プレイ歴: 2000年から
彼女の家族が初めて「ザ・シムズ」を手に入れたとき、週末の朝に彼女はよく姉妹と早起きしては、家族のPCを起動していたと昔を振り返ります。姉妹で代わりばんこにプレイして、ほかの人がプレイするのを見ていたとNegaoryxは言います。「最初にプレイしたときから夢中になっていました」
そのことは21年後の今も変わりません。「私は今でもザ・シムズをプレイしています。(そしてTwitchで配信もしています!)理由は、子供のころ最初に体験した喜びを今も感じさせてくれるからです。世界で何が起こっていても、どんな人生を送っていても、ゲームを起動すれば、現実を忘れて創作の時間と場所を得られます」
Negaoryxは、ときには現実逃避を必要としていた子供時代を振り返ります。「自己発見のプロセスの始まりという意味で、ザ・シムズは私に大きな影響を与えました。YouTubeで見たザ・シムズのマシニマで、私は初めてクィアが表現されているのを目にしました。現実世界でカムアウトできるようになる以前、ザ・シムズ2のころに見つけたクリエイターのおかげで、私にはLGBTQ+の仲間がいて、このコミュニティに受け入れられていると感じられたのです」
そして今、Negaoryxはそうした希望の光をほかの人にも届けたいと願っています。「ゲームの中に自分を投影できずに育った若い女の子や女性がたくさんいます。それでも私のコンテンツを見て、自分は一人ではない、自分の思いを代弁している人がいるという気持ちになってくれた人が一人でもいれば、それは私がこれまで行ってきた中で最も影響力のあることだと思います」
コミュニティのもたらす素晴らしいことはそれだけではありません。「XMiraMiraやEbonixSimsといったシムズファンのおかげで、ザ・シムズの世界は変わり、より素晴らしい、多様性に満ちた、女性プレイヤーも共感できる方向に進化しました」Negaoryxは語ります。「私は絶え間なくプレイヤー同士がインスピーレーションを与え合う、ザ・シムズのコミュニティが大好きですし、私たちの意見、努力、そして人々に向けてつくったコンテンツによって、作品がより大きく開放的に感じられることを素晴らしく思います」
「恐れずに自分の意見を主張して、自分の正しいと思うこと、そしてあなたがゲームの世界に望むものを支持しましょう。よりよい未来のために戦う価値はあります。ゲームは皆のものなのです」

OyakeLemon
活動拠点: 台湾
プレイ歴: 2000年から
36エピソードからなるレガシーチャレンジ、Zhengs' Legacyを観た人にとって、OyakeLemonはすでにおなじみの存在でしょう。「シムのいろいろな人生やキャリアを構築していくのが楽しいんです」彼女はそう語ります。「臨場感のあるゲームプレイが好きで、ザ・シムズはいつでも多様性と包容力にあふれる作品だったと思います。いろんなキャラクターが用意されていて、さまざまなライフスタイルを体験できます」
やがて彼女はYouTubeチャンネルをスタートさせ、自分がチャレンジに挑戦したり、シムのバックストーリーを掘り下げたりする動画を配信するようになりました。「ときどき、私の動画を見たファンの人がつらいことを乗り越えるための支えになったと言ってくれるんです。こんな風に彼らをサポートできることがとてもうれしいので、これからもこの方向性でシムズを続けていこうと思います」
OyakeLemonにとって、その関係性は双方向のものです。昨年、彼女はコミュニティの声をヒントに、自分のライブストリーミングを基にしたAndroid appをリリースしました。「このアプリには、シムが達成できる時間限定の目標を楽しむ機能があって、結果に応じて報酬や罰を与えられるんです。元々は私のライブストリーミングで配信する連続エピソード用でしたが、たくさんの視聴者の人が自分も使ってみたいと言ってくれたんです」
自分の作品にギャラリーで公開し、シムの人生を長期間にわたり観察して、視聴者との交流を楽しむ彼女はこう言います。「きっとザ・シムズは、私の人生の中で最高のゲームだと思います!」

Priscila Paes
活動拠点: ブラジル
プレイ歴: 2000年から
彼女の父が最初に「ザ・シムズ」を家に持って帰ってきたとき、Priscila Paesはまだ13歳で、このゲームが将来彼女にとって何を意味するのかなんて全く考えもしませんでした。20年後の今、Priscila Paesは悩み事を忘れて、リラックスするためにゲームを楽しんでいます。「まるで時間をさかのぼっているような感覚です」趣味について、彼女はこう語ります。「不安になることもありますよ。でも、ゲームをやっていると、とても集中できて、嫌なことや心配事を忘れてしまえるんです」
Priscila Paesはよく、身近な人や、本に出てくるキャラクター、そして自慢の愛犬からインスピレーションを得たシムを作成しています。彼女はこういったシムと数種類のビルドをギャラリーにあるプロフィールで紹介していて、ついに昨年、ゲームプレイを通じてこれらの作品を紹介するYouTubeシリーズを開始しました。「あの動画を作っていると本当に楽しくて、たくさんの嫌な出来事を忘れることができました」彼女はそう語ります。「フォロワーも現実世界から一旦離れて、まるでソープオペラを見るように夢中になって追いかけてくれたようで、癒しの効果みたいなものを感じました」
それでも、33歳の女性となったPriscila Paesはいくつかの問題に直面したそうです。「ゲームをプレイする中で、ソーシャルメディアで批判を受けたこともあります」彼女はそう認めます。しかし、彼女はこのことで落胆しませんでした。「大人の生活を送りながら、子供のときのようにゲームを楽しむのは悪いことではないと私は思います。このゲームは私が気分転換して、創作を楽しむための助けになってくれます。そうして、私は仕事で新しいことや違うことに挑戦してみようという気持ちになれるのです。」
また、彼女はこのゲームを愛するたくさんの人に出逢い、作品をまたプレイする意欲がさらに高まりました。「自分にとっていいこと、したいと思うことを進んでやりましょう。それを恥ずかしく感じる必要はありません。いつでもあなたと同じ趣味を持つ誰かが見つかるはずです」彼女はこんなアドバイスをくれました。

Simba World
活動拠点: 韓国
プレイ歴: 2001年から
ときには問題がきっかけとなって最も有意義なチャンスが訪れることもあります。結婚する前、Simba Worldは当時の職場環境に苦痛を感じ、仕事を辞めざるを得ない状況に陥りました。「韓国社会には、女性が容易には壊すことのできない壁が確実に存在します」この有名なYouTuberはそう語ります。「既婚女性となったあと、仕事を探すのは本当に大変でした。いつも忙しい毎日を送っていた私ですが、ある朝仕事がなくなると、毎日がとても長く虚しく思えましたね」
Simba Worldが「ザ・シムズ」とYouTubeに目覚めたのはこの頃のことです。「自分だけのストーリーを作れるのが楽しくて、たちまちザ・シムズに夢中になりました。私が最初にYouTubeを始めたころ、本格的にザ・シムズでコンテンツをつくっている韓国のYouTuberはまだいませんでしたが、今では新しいYouTuberにノウハウを教えながら、コミュニティの構築に協力しています!ほかの人々の人生に影響を与えられたということが嬉しいです」
現在、彼女はYouTubeチャンネル、The Sims Creatorsのリーダーとして活動しており、自身のチャンネルでは独創的なストーリー、魅力的なビルド、プレイのコツなどをたくさん配信しています。(また、彼女はギャラリーに多数のビルドをアップロードしていて、視聴者は彼女の作品の一部をダウンロードできます)次の世代にエールを送るときにも、彼女自身が楽しむときにも、Simba Worldの心にはいつもこの言葉があるそうです。「諦めないで、最後までベストを尽くすことが肝心です。ときには思わぬチャンスが舞い込むこともあるかもしれません!」

TabathaPacer
活動拠点: チリ
プレイ歴: 2004年から
ゲーマー/コンテンツクリエイターであるTabathaPacerですが、そんな彼女でも自分の安全圏を出て、自分の作品を共有することに苦労するときがあると言います。「本当に正直に言うと、かなり小さなころからプレイしていて、自分にとってとても愛着のあるゲームがあるというのには慣れているんです」と、彼女は「ザ・シムズ」の経験について、そう語ります。「これはコミュニティに私の力を見てもらうチャンスなのかもしれません」
若いファンの多いTabathaPacerは、ゲームのエンターテインメント性を重視する傾向があります。「ザ・シムズは違った感じのゲームを楽しめる作品だと思います。私はキャラクターのいろいろな性格をつくって、とても複雑なアドベンチャーを構築するのが好きです。そしてファミリーの皆は本当にたくさんのことを教えてくれます。コミュニティの存在を身近に感じられる新しい世界です」
また、彼女にとって「ザ・シムズ」はビデオゲームの「新しい可能性に満ちた世界のすべて」を見せてくれる作品でもあります。「ビデオゲーム業界にジェンダーの役割は関係ありません。自分のなりたいものを目指して力を尽くすべきです。本当に難しいことや不可能なことはありません。私たち女性にはどんなことだってできるのです。私たちはこれからも私たちが人間であることを人々に示し続けます」

xmiramira
活動拠点: アメリカ
プレイ歴: 2003年から
数年前、xmiramiraがmelanin packというカスタムコンテンツをリリースしたときの思い出を彼女はこう語ります。「あれは大きな議論を呼び、人々はザ・シムズシリーズだけでなく、ゲームコミュニティ全体で求められている変化について様々な意見を交わしていました。でも、私はただ黒人やほかの有色人種のシムズファンが自分らしくプレイできるコンテンツを作りたかっただけでした」「The Sims Spark’d」の受賞者である彼女は、現在もこれを続けています。
TVやシムズ動画への出演に加え、xmiramiraはパネルディスカッションなどにも出演し、ゲームにおけるよりよい多様性の表現を支持してきました。「もし、私がプレイしているのを見て、“あの人と同じように自由に楽しみたい”と感じ、ゲームを始めた有色人種のプレイヤーがどこかにいるのなら、私はコミュニティに大きな影響を与えたんだなと思います」彼女はそう話します。
今もなお、その影響力は止まることを知りません。最近、彼女は「The Sims 4」の開発チームとともに、ゲーム本編で使用される新しい肌の色調の改善に取り組んでいます。自身が成し遂げてきたすべてを振り返り、彼女はこう語りました。「(ザ・シムズは)間接的に私に大きな力を与えてくれています。この業界で活動する中で、“こんなことが可能だなんて!”と感じるような、夢にも思わなかった体験をたくさんしてきました」
“ゲームを通じて世界を変えようとしている人々に対してアドバイスはありますか?”と聞いたところ、彼女はこう答えました。「自分が最善だと思うことをしましょう。目標を設定して、それに向かって頑張るのです。アンチなんて無視すればいい。ほかの人の言うことにとらわれてはいけません。大きなことであれ、小さなことであれ、変化をもたらすことは可能です」


Black Players Make The Sims
EbonixSims
OShinSims
ItsMeTroi
xViva
SpringSims
ForeignSimmer
Mmmkhayyy
OfficialSimantha
DeeSims

EbonixSims
活動拠点:英国
プレイ歴: 2000年から
「現実の世界で自分と同じような普通の人が見てくれるコンテンツを作りたいんです。道を歩いているときに気に入ったヘアスタイルがあったら、それをゲームで再現したいと思うんです。「表現」というものを大切に考えている私にとって、それはとても重要なことなんです。誰だってゲームを開けば、自分自身を作ることができるんですから!」

OShinSims
活動拠点: アメリカ
プレイ歴:2002年から
「『ザ・シムズ』は多くの人にとって、様々な意味を持つシミュレーションゲームです。私が人生をシミュレートするというからには、自分が住む現実社会の多様性をゲームにも持ち込みたいのです。私は誰もが共感できるシムを作ります。私が作ったシムを見る人たちに、何かを感じてもらいたいのです。私は、ありきたりなシムではなく、人種や文化、性別や衣服などで物語を紡ぐようなシムを作ろうとしています。『The Sims』は世界規模のゲームです。世界の誰か1人でも私の動画を見て、自分の立場を代弁してくれていると感じてもらえれば、私は自分の責任を果たすことができたと思います」

ItsMeTroi
活動拠点: アメリカ
プレイ歴:2005年から
「私は普段その時々に必要なものを作ります。大学時代に作った女子寮もそうでした。あんな感じの世帯で遊びたかったので、そういうのを作ったんです。何か機能的なものを。シムについては、どうしてもそういう方向性を取ることが多いです」

xViva
活動拠点: アメリカ
プレイ歴: 2003年から
「『ザ・シムズ』は、私にとってゲーム以上の存在でした。これは、人生で辛い時期にずっと、自分を解き放つ場になってくれてきたのです。自分の仕事にさえできるほど、私の人生を変えてくれました。このゲームのおかげで、様々な素晴らしいチャンスが得られる地位に就くことができました。私の場合、作品のインスピレーションを得る場所は1つではありません。しかし、いずれにせよ、私が作り出すものはどれも私の人生を要約したものなのです。私が作るストーリーは、私の幼少期とそれに影響を与えたことを織り交ぜた物語です。個人的な体験を元にしていたり、自分のコミュニティでの話を使ったり、観て育ったテレビ番組や映画などを題材にしたりしています。そういう意味で、私は数限りないストーリーを作ることができるのです」

SpringSims
活動拠点: アメリカ
プレイ歴: 2000年から
「私は常々現実では作れない人生を作りたいと考えていました。そこで試しに、『ザ・シムズ』で作るとどうなるかをみてみようと思ったのです。すると驚いたことに、想定していた以上にCGで描き出された人々と遊ぶことに夢中になってしまいました。私は、肌の色や体の大きさ、職業、性的嗜好が異なるシムを作り、彼らにバックストーリーを与えることで、『ザ・シムズ』のコミュニティの皆さんに多様性と自己表現の素晴らしさを示しているのです。私はリサーチをしたり、自分が体験したりすることで、各シムや家に個性を与えるよう努力しています」

ForeignSimmer
活動拠点: アメリカ
プレイ歴: 2003年から
「このゲームは内向的な自分にとって、最適の作品でした。自分だけの世界を作って、そこに閉じこもることができたのです。私は、このゲームのコミュニティを介してできた友人や、プレイを通じて築いた絆に感謝しています。コミュニティーの一員になったことで、私の人生は誰にも想像もできない形で本当に変わったのです」

Mmmkhayyy
活動拠点: アメリカ
プレイ歴:2002年から
「私は豊かな想像力を備えた少女でした。このゲームを初めて見たのは、あるお店でした。人生とその可能性をシミュレーションするものと謳われていました。そのキャッチフレーズに魅了されて、プレイを始めたのです。月並みな言い方になりますが、人は自分を偽らず、またそうあろうとしている誰かを受け入れることで、コミュニティを見つけることができるんだと私は思います。気後れせずにいろいろと試し、人々に話しかけましょう」

OfficialSimantha
活動拠点: アメリカ
プレイ歴: 2001年から
「私は人を元気にするテーマや出来事を含むストーリーを作ったり、シムを逆境に立ち向かわせて、それを克服させることで最終的にはシムが強くなる過程を見せるのが好きです。私の作品を見た人がそこから何かを学んで、そしてそれを人生に活かしてもらえるよう願っています。型にはまらない発想をし、恐れることなく自分が語りたいストーリーを伝えていきましょう!そうすることで、思いも寄らない人々の心を動かすことができるでしょう!」

DeeSims
活動拠点: アメリカ
プレイ歴:2005~2006年から
「私は小さかった頃、いつもごっこ遊びをしていました。シムで遊ぶのはそれに通じるものがあります。自分で人々を作って、彼らに私が望むことをさせられるのです。それだけでとても満足しています。コミュニティには、あなたの創造的表現を愛し、支援してくれる人たちが集まっています。そうした支援者はほんの数人かもしれないし、あるいは数百万人になるかもしれません。いずれにせよ、自分の作品をどんどん共有していきましょう。誇りを持ってやるんです!」