「FIFA 20」ゲームプレイの続報
最近のフィードバックに対するゲームプレイチームの取り組みをご紹介します。
ピッチノート
FIFAファンの皆さま。
前回のピッチノートに続いて、これまでに公開された情報に関してコミュニティで挙がった主要なトピックのいくつかに焦点を当ててご紹介します。いち早く公開した情報について、皆さまから好意的な声をいただいています。しかし、タイミングフィニッシュ、ゴールキーパーの移動、連続のスキルムーブに関する質問もいくつか挙がっていました。そこで、今回はゲームプレイ開発チームを招いて、この3つのポイントに対する開発者の見解を以下で共有していきたいと思います。
タイミングフィニッシュ
「FIFA 19」で実装されたタイミングフィニッシュは、スキルの差を拡大することで上手なプレイヤーとトッププレイヤーの差別化を図り、シュートシステムをさらに進化させました。次回作でもこの方針は変わりません。
収集したデータから、時間をかけてタイミングフィニッシュを練習してきたプレイヤーの方が、練習しなかったプレイヤーよりもシュートの結果が良いということが明らかになりました。つまり、スキルに関してはすでに私たちが目指していた方向に進んでいるということです。また、トッププレイヤーであっても、タイミングフィニッシュを緑色のゲージで必ず打てるわけではないということもデータで示されています。
サッカーでは、シュートを放つ際に冷静さを保つことが極めて重要です。「FIFA」では、タイミングフィニッシュという形でそれを表現しています。体で覚えたことだけに頼るのではなく、試合を瞬時に分析し、こうしたシステムを使うかどうか判断した上で落ち着いて実行して欲しいと考えています。
タイミングフィニッシュに関して寄せられたフィードバックを精査する中で、タイミングフィニッシュとは別に、シュートシステムにおいてバランスの悪い部分があることが分かりました。もう少し詳しく説明すると、シュートを放つのが難しいシチュエーションにおいて、本来よりも効果的にシュートを放てるため、現実離れした精度になっていました。こうしたシュートをタイミングフィニッシュで成功させることで、問題が悪化していたのです。
タイミングフィニッシュは、スピードを上げたり、カーブを加えたり、わずかながらシュート時のエラーの確率を減らすといったスキルをユーザー自身に持たせるシステムです。
タイミングフィニッシュは、判断の悪さをごまかすものでも、シュートのシチュエーションを簡単にするものでもありません。実際には、タイミングフィニッシュを行うかどうかを判断する際の状況が重要になってきます。タイミングフィニッシュを行うと決めて緑色のゲージで放つことができれば、現実離れしていない範囲で相応の結果が得られるでしょう。
135度からのダイレクトシュートや、ボックスの外から後ろ向きに打つシュートなど、シュートを打つのが難しいシチュエーションでは、たとえ緑色のゲージで打ったとしてもゴールを決められる可能性は低くなります。狙いとパワーはシュートの大切な要素です。緑色のゲージで打ったとしても、力の入りすぎたシュートを安定させることはできません。
今年は、根本的なシュートシステムだけでなく、タイミングフィニッシュのシステムにも変更を加えています。バランスの取れたシュート体験をお届けし、タイミングフィニッシュがシュート結果に修正・影響を与えるだけのシステムにしておくためです。
皆さまにお伝えしたいポイントは以下の通りです:
- タイミングフィニッシュによってユーザーの操作に深みが増します。こうした操作のおかげで、緑色のゲージでシュートを放つ際により満足感を得られることが以前のコミュニティフィードバックから分かっています。引き続き、プレイヤーの皆さまからフィードバックを募集し、必要に応じて調整していきます。
- プレイヤーのシュート操作を削除してしまうと、ゲームに加味された深みが失われてしまいます。
- 緑色のゲージで成功させるのが少しだけ難しくなり、成功させた場合のエラーの減少もわずかながら低下します。つまり、リスクが増えるということです。
- この機能をオフにするオプションは引き続き用意されます。
- 引き続き、皆さまからのタイミングフィニッシュに関するフィードバックに耳を傾けていきます。しかし、まずはこうした変更点をプレイヤーの皆さまにお伝えすると同時に、さらに幅広いフィードバックをいただきたいと考えています。
ゴールキーパーのマニュアル移動
よりリアルな体験を提供するために、開発チームによってゴールキーパーのマニュアル移動に修正が加えられ、現実のゴールキーパーにも見られる予測する動きを再現しました。ゴールキーパーは、シュートコースを考え、自らの考えや予測に基づいてポジションを調整しています。
「FIFA 20」では、ゴールキーパーのマニュアル移動が遅くなり、指定した方向に1~2歩しか移動させられなくなります。ゴールの端まで移動させることはできません。ゴールキーパーのマニュアル移動が改善されたことによって、リスクやリターンが大きくなります。予測を誤ると、これまでよりもゴールを許す機会が増えることになるでしょう。
それに加えて、ゴールキーパーのマニュアル操作と相手のシュートの操作が連動するように変更しています。つまり、相手のシュートコースがロックされると、ゴールキーパーのマニュアル操作もロックされるということです。
「FIFA 19」とは大きく異なるシステムになるはずです。プレイヤーの皆さまに体験していただき、フィードバックをお寄せいただけることを楽しみにしています。
連続のスキルムーブ
5月末の記事の公開後、連続のスキルムーブのアップデートについて数多くのコメントをいただきました。この詳細をいち早く公開した理由の一つに、皆さまからのフィードバックを開発に利用する目的が挙げられます。現在、開発チームは、このシステムがどのスキルムーブに適用されるか、どのように能力が影響を及ぼすかといったことに関して開発に取り組んでいます。
最終的には、プレイヤーの選択肢を減らすことなく、アタッカーとディフェンダー両方のリアルな体験を実現することを目標としています。連続のスキルムーブは、現実のサッカーでは見られません。そのため、このシステムがなるべくリアルなものとなるように開発に取り組んでいます。
開発チームは、このシステムを完成させるためにベストを尽くしています。近々詳細をお伝えする予定です。
発売前のピッチノートロードマップ
本記事が、これまでに公開した情報の中で皆さまが懸念されている点の解消に繋がれば幸いです。
ここまで、私たちがゲームプレイの懸念点を改善してきた内容についてご紹介してきました。「FIFA 20」の他のシステムに追加される変更や新機能についても質問を頂いていることは承知しています。いただいたフィードバックの中に、お気に入りのモードや新機能の詳細が公開される日程を知りたいというご要望もありました。
以下に、それぞれの機能やモードの詳細がピッチノートでいつ公開されるのかを記載いたします。日程は変更になる場合があります。その際には、改めてお知らせします。次回は、ゲームプレイについてさらに踏み込んで、「FIFA 20」の新たなシステムや追加要素などについて紹介していきます。そして夏には、キャリアモード、プロクラブ、FUT、VOLTAについてご説明します。
皆さまの変わらぬサポートとフィードバックの提供に感謝申しあげます。今後も、私たちがどのように皆さまからのフィードバックに対応しているかをご紹介していきます。また、FIFAシリーズの方向性について、リアルタイムに皆さんと対話できる場を作っていきます。
Corey Andress、Gabriel Zaro、FIFAゲームプレイ開発チーム
ゲームチームメンバーによる、FIFAの詳しい情報は ピッチノートページをご覧ください。
注意: この記事はPlayStation®4、Xbox One、PC版の「FIFA 20」において、開発チームが取り組んでいるアップデート全般について解説したものです。皆様のゲームプレイ体験を改善するために引き続き取り組んでいくため、今後ゲームに調整を加えた場合、この記事の内容が当てはまらなくなる可能性があります。
「FIFA 19」はPlayStation®4、Xbox One、Nintendo Switch、PCで好評発売中。
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