およそ5年。 私たちがこの旅を初めてから、5年という歳月が流れました。 Respawnでアクションアドベンチャーの製作指揮を執ってほしいとVinceに頼まれてから、5年が経ったのです。 当時は誰も、この旅の終わりを予想することはできませんでした。

5年間で、本作は大きく姿を変えました。容易には踏破できぬ悪路をゆく。こんな言葉では計り知れないほどの苦労を重ねました。ゲーム開発が容易に進むことは、あまりありません。

人は情熱を注ぐ仕事に携わっているとき、常にそのことを考えます。会話の最中でも、新しいアイデアが思い浮かべばそちらが気になってしまう。作品をもっと面白くできないかと考えてしまう。 細々としたディティールを重視しながら、思いを強くしてゆくのです。

こうしたチーム全員の努力の成果が作品として結実し、皆様の手にお届けできる喜びは何物にも代えがたいものがあります。

こうした感慨に66という因数をかけ合わせれば、「Star Wars」の作品作りがどういうものかを理解できるでしょう。この興奮、恐怖、喜び、ストレス、情熱、緊張感、そして何よりも楽しさを。

今はもうブログの告知も、トレーラーの発表も、インタビューの掲載もいりません。 

我々は足を止め、追憶にふけりましょう。今、冒険はあなたたちの手に委ねられました。

ジェダイの道は決して平坦ではありません。時に苦しみ、つまづき、失敗することもあるでしょう。それでも物語は、あなたの手に託されました。カルの冒険を作ったのは私たちですが、それを真っ新な視点から体験するのはあなたたちです。  

我々の旅が終わり、皆様の旅が始まる今、ここでお話ができることに心から感謝します。

今、開発チームの間には様々な思いが去来していますが、その大部分を占めるのは緊張感でしょう。 それでも我々は一体となって任務を果たし、ゲームの発売によって皆様へカルの物語を託すことができました。 本作を製作できたのは皆様の信頼があってこそ。カルの物語に結末を刻み…ジェダイとなれるのはあなたたちしかいません。

Respawn Entertainmentの「Star Wars ジェダイ：フォールン・オーダー」チーム一同を代表して。…