人類の築いた要塞都市のひとつであるフォート・タルシスでは、「Anthem」の世界でも最も興味深いキャラクターたちに出会えます。そしてこのキャラクターたちに命を吹き込んでくれたのが、キャストの絶妙な声と演技です。その素晴らしいキャストや、演じるキャラクターに対する各キャストの思いをご紹介します。
ヴィク・サヘイ(マティアス・サムナー)
具現者のテクノロジーに関する卓越した野外調査の才能を持つアルカニスト、マティアス・サムナーは冒険者、研究者、生存者の面を等しく持っています。この多面的なキャラクターに命を吹き込んでくれるのがヴィク・サヘイの声と演技です。
TVシリーズ『CHUCK/チャック』での主役を食うようなキャラクター、レスター・パテル役として知られるヴィク・サヘイは、その茶目っ気のある演技と幅に定評があります。その洗練された演技で、サヘイはマティアスをあらゆるシーンで活き活きと動かしてくれます。
「彼は多面的だ。先駆者でもあるし、危険も恐れない。頭もいいし、革新的だし、遊び心だってある。そういった全部が彼の中に同時に存在してるんだ」とサヘイはマティアスについて語ってくれます。「彼は世界を形作ったと考えられている奏具について、貪欲に学びたがっている。孤児として育ち、アイデンティティを持たないまま生き延びなければならなかった。そういったことが生きることの意味を彼に追求させているんだろうね」
TJ・ラミニ(オーウェン・コーリー)
オーウェン・コーリーは非凡なサイファーで、その冒険心と自立心のせいで次から次へとトラブルに巻き込まれます。そんなサイファー、オーウェンに命を与えてくれるのが、オーウェンに負けず頭の回転が速いTJ・ラミニの演技です。
英国のTVドラマ『The Bill』の汚職警官や『NCIS』の冷酷な特殊部隊員、『24』の葛藤する大統領親衛隊など、ラミニは自身のキャリアのなかで一匹狼の役どころを多く演じてきました。権力に怒りを感じるキャラクターはラミニにぴったりで(機知に富むイギリス人なら最初に認める事実です)、そのアウトサイダーのエネルギーがオーウェンを活き活きとした魅力的なキャラクターに作り上げています。
「彼の野心を尊敬してるんだ」とラミニは言います。「オーウェンはトップを目指していて、自分はすでにトップクラスだと思っている。公平に言うけど、おそらく本当にそうなんだろうね」しかしその野心が大きな打撃に繋がってしまいます。「彼は多くを求めるあまり、自分の欲求や希望を他者よりも優先してしまうことがある。これも彼の未熟さと執着心のせいだね。『執着』心というからには、れっきとした理由があるんだ」
エイミー・オクダ(リサ・ブリン)
リサ・ブリンは、フォート・タルシスの安全を熱心に支えるセンチネルのなかでも評判のいいメンバーです。しかしブリンはセンチネルの手に余る脅威が迫っているのに気付き、自身のプライド(とコミュニケーション力の欠如)を打ち棄ててフリーランサーの手助けを求めます。この誇り高くも不器用なセンチネルを演じるのがエイミー・オクダです。
エイミー・オクダは現在配信中のNetflixシリーズ『ユニークライフ』をはじめ、『グッド・プレイス』、『ブルックリン・ナイン-ナイン』、『殺人を無罪にする方法』、『高い城の男』に出演しています。また、『The Guild』シリーズのファンお気に入りのキャラクターも演じています。
「ブリンはフォート・タルシスで人々を守るセンチネルの一員なの。つまり、タフな人ね」オクダが語ってくれます。「ブリンで気に入っているところはタフなところ。私自身はそこまでタフじゃないと思うから。彼女は自分の欲しい物がわかっていて、仕事のためなら何だってする」しかしブリンは決して人を寄せ付けないわけではありません。「彼女は自分の仕事と、その仕事を上手くこなすことしか考えていない」とオクダはブリンに言及します。「だけどその中で、仕事を上手くこなすには人の助けが必要で、そのためには他者と関わり合わないといけないと気付くの」
ジャック・マクブレイヤー(アマール)
どこの町にも親しみやすいバーテンダーは必要ですが、フォート・タルシスではアマールがそれにあたります。ただし、一般的にはバーテンダーは人にアドバイスを与えるのが得意なものですが、アマールの場合は常連客からアドバイスをもらう側になりがちです。その純真で親しみやすいキャラクターを演じるのがジャック・マクブレイヤーです。
ジャック・マクブレイヤーはNBCの『30 ROCK』のケネス・パーセル役として有名です。また『シュガー・ラッシュ』シリーズのフィックス・イット・フェリックスの声優も務めました。その快活で生意気っぽい演技は、経験不足を熱意で補うアマールにぴったりです。
「彼は自分で決断せずに、人からのアドバイスに頼っているみたいだね」とマクブレイヤーはアマールについて語ります。「うん、彼は自分のために立ち上がらなきゃいけない」しかしアマールには長所もたくさんあります。「彼は熱心な人間だ。ボスであるマックスといい関係を築いている。ちゃんとしたバーテンダーになるには、しっかりとした人間性がないといけない。だから人生のどこかしらで月間優秀社員に選ばれたことがあると思うんだ」見た目はどうですか?「アマールはカッコいいよ。めちゃめちゃカッコいい」
ジョー・ロー・トルグリオ(ニーソン)
フォート・タルシスの誰もが鍛え抜かれたフリーランサーだったり、計算高いスパイだったりするわけではありません。ニーソン・ジャイルズのような、隙あらばフリーランサーに取り入ろうとする仕事熱心な洗濯屋だっています。このゴシップ好きの声優を務めるのがジョー・ロー・トルグリオです。
ジョー・ロー・トルグリオはベテランのコメディ俳優で、スケッチ・コメディー番組『The State』への出演にさかのぼり、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』、『ぼくたちの奉仕活動』、『スモーキング・ハイ』などの映画にも出演しています。より最近では『ブルックリン・ナイン-ナイン』の、気の毒だけれど目が離せないボイル刑事役も演じています。
「ニーソンは、仲間に入りたいけどその力がない男なんだ」トルグリオは言います。「ニーソンはフリーランサーが大好きだ。自分は下着を洗うだけなのに、フリーランサーは空を飛び回って世界を救ってるんだから」彼の短所はひとつだけです。「誰もニーソンとは付き合いたくない。酷い男じゃないけど、ちょっとお喋りが過ぎる。ゴシップ好きだけど、これは魅力的じゃない。心根のいいやつで、仲間外れになりたくないだけなんだ」