• EAでの夏期STEAMについて

    EAでは、あらゆるバックグラウンドを持つ若者たちが、STEAM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、芸術、数学)の世界で可能性を探求できるよう、促されるべきだと考えています。次世代がSTEAM分野での将来のキャリアを追求し、成功するために必要なスキルと知識を育めるよう、私たちは取り組んでいます。 

    STEAMスキルギャップは、EAソーシャルインパクトチームが取り組み続ける重要な課題です。特に少数派のグループでそのギャップはさらに拡大していることを考慮し、同グループにフォーカスしています。

    ですからこの夏、同分野で広く活躍をしている素晴らしい組織の方々と協力し、引き続き支援できることは、大変喜ばしいことでした。

     

    コード女子(Girls Who Code)(米国)

    Girls Who Codeサマーイマージョン・プログラムと、今年7月に8年連続で提携する運びとなりました。これは、参加者全員にとって変革をもたらす非常に重要なプログラムです。Girls Who Codeのチームは、将来の女性エンジニア最大のパイプラインをグローバルに構築し、テクノロジーにおけるジェンダーギャップを埋めるという狙いがあるだけでなく、マーケティングや政策提言の取り組みを通じて、重要な変化を引き起こす手助けをしています。

    今年はプログラムの一環として、米国各地から60人以上の学生を迎え入れました。コンピューターサイエンスに関する参加者のバックグラウンドは、まったくの初心者から熟練者まで様々です。2週間にわたって、彼らはHTML、Javascript、CSS、関数、条件などを学びました。プログラム終了時には、これらの新しいスキルを用いてプロジェクトやプレゼンテーションを行ったり、気候変動、移民、メンタルヘルスなどのトピックに関するウェブサイトを作成したりしました。

    Girls Who Codeのプログラム通じて、弊社は光栄にも過去8年間で700人以上の女性をサポートしてきました。過去に少数派とされてきたグループからも、多くの方に参加いただきました。そして学生との関わりは、より多く、さらに拡大しています。プログラムからの卒業生11名をインターンとして採用し、1名をエンジニアとして正規雇用しました。パートナーシップを通じて、EAの従業員は若者の履歴書のレビューにも参加し、自身のキャリア経験に基づきフィードバックやガイダンスを提供しています。

    EAはGirls Who Codeへの関わりをさらに強化し、John Maddenレガシー教育投資基金(John Madden Legacy Commitment to Education Fund)の下でオークランド・プログラミングを支援するため、年間10万ドルを、最大5年間投資しています。

    この基金は、Girls Who Codeを含む、STEAM教育に焦点を当てた多くの非営利団体のプログラミングをサポートしています。これらの組織は、定評と実績のあるパートナーです。体系的な障壁に直面している学生に技術スキルを身に付けてもらうべく、大学やその先で成功するため必要な指導と開発支援を行います。

     

    デジタル・スクールハウス(イギリス)

    今年初めには、非営利組織デジタルスクールハウスとの、イギリスを拠点としたパートナーシップも発表しました。このパートナーシップを通じ、EA Originalsプログラムの一環としてVelan Studiosが開発したビデオゲーム「ノックアウト・シティ」を利用、AIにドッジボールを教える方法を模索しました。対話型ワークショップでは、オンラインとオフラインの起動を行い、複雑なゲームの仕組みを、簡単な命令の単位に分解します。セッションの終わりまでに、小学生らは各自ドッジボールをプレイした経験を用いて独自のアルゴリズムを計画、作成し、ゲーム内でテストができます。今年7月にはマンチェスターで開催された初のフェスティバル・オブ・プレイも支援し、デジタル・スクールハウスとのパートナーシップをさらに強化しました。フェスティバル・オブ・プレイは8~15歳の学生のための、まったく新しいクリエイティブなキャリアとコンピューター会議であり、イギリスのゲーム業界で幅広く大きな役割を担っています。この驚くほど刺激的なイベントを実現できることに、大変感激いたしました。

     

    EVERFI(米国、カナダ、イギリス)

    2016年よりカナダと米国で運営、現在はイギリスの学校にも拡大している教育テクノロジー企業EVERFIとの既存のパートナーシップを、更に強化する計画も先日発表しました。2021 - 2022グローバル「遊びながら学ぶ(Play to Learn)」プログラムでは、27,000時間以上の学習時間で、250校以上、約18,000人の学生が恩恵を受けました。 このパートナーシップでは、実際のゲームデザインチームへの適用方法を反映した魅力的なフォーマットを通じ、STEAMスキルを示すモジュールを共同開発しました。

     

    ゲームへ参加しよう(Get in the Game)(オーランド)

    フロリダ州では、EA Orlandoの年間サマーキャンプ「Get in the Game」が、オーランドのクリエイティブ・ビレッジのダウンタウンにある新しいEAスタジオで開催され、今年12人の高校生をサポートしました。

    キャンプは若い女性とノンバイナリーの学生のために設計されています。参加者はコードを書くスキルを身に付け、ビデオゲーム業界でのSTEAMの実際のアプリケーションに触れつつ、「EA SPORTS™ Madden NFL」などの有名なゲームで高評を得たソフトウェアエンジニアやアーティストから指導と助言を仰ぎます。

    また、各学生は、プログラム修了、高校卒業、そして関連するカレッジコースへの入学を条件に、EAとのカレッジレベルのインターンシップ面接も保証されています。これまでに過去5名の参加者がEA Orlandoのインターンシップを確保しており、1名は契約社員となっています。このプログラムが、人材開発のモデルとして成功することを裏付けています。

     

    ラテンアメリカのゲーム女子(Latinitas Game Chicas)(オースティン)

    オースティンのLatinitas Game Chicasサマーキャンプは、9〜14歳の女の子とノンバイナリー学生のためのキャンプです。サマーキャンプでは、学生にゲームの開発方法を教えることに特化します。こちらはEAのヒスパニック・ラテン系従業員リソースグループであるSOMOSがスポンサーとなりました。今年のサマーキャンプでは、米国とカナダの13人のEAボランティアがバーチャルゲストスピーカーを務め、指導を行いました。

     

    プレイヤー連合(The Player’s Coalition)(米国)

    社会正義と人種間の平等へ影響を与えようと尽力した、元NFLプレイヤーのAnquan BoldinとMalcolm Jenkinsが設立した非営利団体であるPlayer’s Coalition。公立学校制度に影響された学生へ、テクノロジーを提供する組織Compudopt。「情報格差」を縮め、学生がパソコンに触れて成功への道が切り開けるよう、教育を支援することを目的としています。EAはこれらの組織も支援し続けています。

    国内の過少投資されているコミュニティや学校における、テクノロジーとリソースギャップを埋めるため、Player’s Coalition、Compudopt、そしてEAは協力し続けてきました。これまでに420台以上のパソコンが学生に与えられ、また、27名の学生、うち「初期採用層(Early Adopters)」13名、「STEAM TEAM」14名へプログラミングが提供されました。

    ビデオゲームは強力な力です。また、STEAM分野のキャリア探求など考えなかったであろう子供たちと親や教師がつながり、関わる、創造的な手段をビデオゲームは提供していると、これらのパートナーシップは思い出させてくれます。また、デジタル経済で成長するために必要なスキルを若者に与える、重要な一歩でもあります。彼らの将来の成功を目指す旅において、私たちが少しでも役割を果たせるのであれば、これ以上の喜びはありません。

     

    Luis Maes 

    ヘッド、グローバルソーシャルインパクト

     

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