
従業員リソースグループ(ERG)とEAゲームチームの連携

SOMOS・BEAT!と 「Need for Speed」

「Need for Speed™ Heat」の舞台は、マイアミがモチーフのパームシティです。SOMOSはERGとして開発チームがリアルなストーリーを作るために欠かせない役割を果たしており、スペイン語の台詞監修を行いながら、ラテンアメリカ文化を反映させるためにキャラクターのデザインや力関係にもフィードバックを行いました。またBEAT! もERGとしてアフリカ系アメリカ人、黒人のキャラクターのイメージと描かれ方について、協力的なアドバイスを行っています。ゲームチームはこれらのERGと協力することで、プレイヤーと共鳴するキャラクターが登場する、迫真のゲーム体験を生み出すことができました。
Women’s Ultimate Teamと「FIFA」

Women's Ultimate Team(WUT)は2016年に結成されたERGで、一部のメンバーはそれ以前からゲームのジェンダー表現に力を注いでいました。こうした個人がつながりを持ち、女性やその他の少数派グループに対する、EA作品の描写方法を評価するプロセスを策定し始めました。このプロセスがまとめられて、後に「インクルージョン」フレームワークとして知られるようになりました。WUTは複数の作品でインクルージョンフレームワークの展開を支援しており、開発チームも社内風土の一環としてフレームワークを採用し、受け入れています。
「FIFA 19」の多様性が高いキャラクター作成については、 こちらをご覧ください。
Aspireと「バトルフィールド」

「Battlefield V」タイド・オブ・ウォーの開発チームは、同拡張コンテンツの各チャプターについて、文化的感受性と史実の正確性の確認を行うために、Aspireに協力を依頼しました。 各章は太平洋戦域で展開したもので、日本軍の真珠湾爆撃に始まった物語はソロモン諸島の密林へ舞台を移して、大戦を新たな視点から描き出しました。
インクルージョンフレームワークを活かしながら、開発チームは一部の人物や衣装、武器、地理、発言、名称が、当時の太平洋エリアの軍勢の兵士たちを忠実に描写しているかを確認する社内リソースとして、 Aspireの協力を得ました。一連のやりとりを通して、Aspireはいくつかの洞察に富んだ観察や変更要請を行うことができました。これにより「Battlefield」チームは熱心な歴史ファンの間で人気があり、プレイヤーのゲーム体験を向上させることになる奥深い再現性を生み出すことができました。
PRIDEと「The Sims」

「The Sims 4」の2019年6月アップデートでは、プライド月間を記念したコンテンツが追加されました。その中では新しいコスチュームが登場し、「It Gets Better」キャンペーンとの提携も行われました。さらに建築モードで自宅や各種施設に追加できる、プライド・フラッグも用意されています。開発チームはおなじみのレインボーフラッグだけでなく、LGBT+コミュニティを象徴する他のフラッグも制作しました。「The Sims」チームはさまざまなプライド旗を入念に調査したうえで、一部の方に性的嗜好と性同一性を想起させるであろう、主要グループを代表するデザインを選出しました。
