LOREN GIRIMONTE:テック業界のイロハを伝える
ピープルプラクティスリードのLoren Girimonteがシリコンバレーを題材にした子ども向けの本の製作過程について語ります。


EAには本当に才能豊かな人々が集まっています。私たちは、EAが世界で最も優れたゲーム開発企業になるべく毎日働いていますが、それだけにはとどまりません。多くの人が世界をよりよいものにしようと、仕事以外の活動にも熱心に取り組んでいます。ピープルプラクティスリードであり、母親でもあるLoren Girimonteは子ども向けの本に可能性を見出し、「The ABCs of Silicon Valley」を制作するに至りました。その著者であるLorenが、本の制作過程で得た知見について今回語ってくれました。
私はElectronic Artsの従業員として、ピープルエクスペリエンス部門で長年にわたって素晴らしい日々を過ごしています。EA Mobileが誇る名作、「スター・ウォーズ™/銀河の英雄」チームをサポートをしています。人事に関するすべての事案に対して責任ある立場にあります。現在は100人もの才能豊かな従業員を抱えるチームになりましたが、その成長をサポートしてきました。チームからは情熱と創造性によって、想像を超えるような結果が得られることを学んでいます。

「The ABCs of Silicon Valley」は、偶然ひらめいたアイディアが元になっていて、完成までに1年以上を費やしました。私はワーキングマザーなのですが、テック業界の文化について、子どもにも分かりやすく教える方法はないかと教材を探していました。結局、「子ども向け」となると何も見つからなかったのです。子ども向けの本の市場に未開拓の分野があると考え、EAにあふれる「革新的なことに取り組むスピリット」を発揮するときだと考えて、自ら動き出しました。

制作にあたって熟慮を重ねていると、枠組みが見えてきました。文字やイラストが現状に沿ったもので、しかも楽しめる作品にするということです。そこで次の条件を設定しました。(1)子どもが楽しめる作品であること。(2)親御さんも楽しめる作品であること。(3)シリコンバレーの現状を映し出す作品であること。(4)イラストをたくさん使って、子どもが理解しやすく、親御さんと一緒に楽しみながらイラストを指して質問できる作品であること。方向性が定まったわけですが、ここからが大変でした。先ほどの条件を満たせるようにアルファベット、全26文字について言葉を考えなければなりません。あまりにもどうしようもなく思えたので、柔軟に動くことにしたんです。「これはいいかも」と思える言葉をあちこちで見つけてまわりました。それこそビンゴのように言葉を見つけては埋めていく感じでしたね。電話会議やミーティング中に聞いた言葉をメモしたり、TechCrunchの記事を読んでみたり。それから通勤中にはテック系ポッドキャストも聞いたり。使えるものがないかと四六時中探していました。
それでも「M」など一部の文字については、一生かかるんじゃないかと思えるほど難航し、諦めかけていたんです。そんなとき、「創作プロセスにおいては、思い通りにならないことがあるから、忍耐も必要」とEAの開発者に言われたんです。そのアドバイスのおかげで、諦めずに済んで本当によかったと思っています。そして最後まで残っていた「M」を埋めることができました。本では「Moonshot」という言葉が見つかるはずです。これはアイディアの追求に関するコンセプトで、「別の星を目指すような難題にも果敢に挑戦する」という意味を持ちます。

シリコンバレーは本当に素晴らしい場所です。そのことを伝えるべく、私はシリコンバレーの実情に合った信頼性のある本を目指しました。そのために、各文字やイラストについてベイエリアの専門家たち(多くはEAの従業員)にABテストを実施しました。彼らから寄せられたフィードバックにはすべて目を通し、本の制作過程で何度も参考にしました。例えば「C」です。最初は「co-founder(共同創立者)」という言葉を使用していました。ですが、あるEAの同僚が「cryptocurrency(暗号通貨)」に変えたほうがいいと教えてくれました。2019年の今にマッチした言葉だと思います。彼らのアドバイスには本当に感謝しています。これはゲーム開発でもあることなのですが、何かうまくいかないときには、私は「pivot(違う方法を試してみる)」するようにしています(本では「P」で使った言葉でもあります)。
子ども向けの本を制作するというアイディアに取り組みはじめてから、利益相反の開示に至るまで、EAは本当に協力的でした。本の信頼性を示すために、私の経歴を記すことがとても重要だと考えていましたが、それについても法務チームからサポートを得ることができました。それからリーダーシップチーム、特にMala Singhからのサポートもありました。彼女は私の本の大ファンなんですよ。
EAの同僚は本の内容を共有したり、買ってくれたり、レビューもしてくれます。彼らは今でも最大のファン層と言えるでしょうね。このプロジェクトは私にとってまさに「Moonshot」であり、はるか彼方の星にたどり着けて本当にうれしく思っています。ぜひ こちらのAmazonのリンクから購入してみてください。
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