シムスピレーション:バイエルンの歴史的なハーフティンバーハウス
写真家のトーマス・クリスチャンズ、ドイツのバンベルクでインスピレーションを求める

建築と言えば、世界中でインスピレーションを見つけられるスポットがあります。上海の未来的なガラスの塔から、サントリーニ島の真っ白なキクラデス風の家まで…。ドイツのバンベルクには、ジンジャーブレッドハウスに似た建物が並ぶ時代を覗ける、印象的な窓があります。
シムズファンの皆さん、こんにちは!地元の写真家たちのレンズを通して、現実の世界から生まれるインスピレーションを探してみましょう。皆さんと同じように、私たちもゲームの内外を問わず、あらゆるところにインスピレーションを見出しています。シムスピレーションへようこそ。

バンベルクの古い石畳の通り。トーマス・クリスチャンズ

ホリデースタイルの建築を巡る。トーマス・クリスチャンズ
ドイツの写真家トーマス・クリスチャンズからすれば、バイエルン州バンベルクの古い石畳を歩くことで、中世における生活の様子を想像するのは難しいことではありません。小さな町バンベルクの発祥は9世紀。中世の教会や狭い通り、歴史的な建物が非常によく保存されているため、1993年には国連教育科学文化機関(UNESCO)によって世界遺産に登録されました。
バンベルクの7つの丘に広がる、ゴシックやバロックやネオクラシックスタイルが入り混じった建築の写真を撮るのが、トーマスは大好きです。実は、ローマも同じように7つの丘に広がっています。11世紀の国王ハインリヒ2世がバンベルクを第2のローマに変貌させようとしました(ネタバレ注意:実際はそうなりませんでしたが)。しかしその結果、美しい中世建築が生き残ったのです。

旧市庁舎はゴシック、バロック、ロココ様式が組み合わさっています。トーマス・クリスチャンズ
旧市庁舎、アルテス・ラトハウスは、最も象徴的な建築の1つです。1386年に完成したこの建物は、レグニッツ川の真上にあり、両岸をつなぐ橋から中に入ります。なんとも特徴的です。有力な説によれば、この地を支配していた司教が、どこの土地にも市庁舎の建設を許可しなかったため、村人は川の上に建設して難題を解決したのだとか。とんちの効いた話ですが、いずれにせよ、出来上がったのは、ゴシック様式の建物、ハーフティンバーの建物、バロック様式のドームにロココ様式のバルコニーという寄せ集めでした。

旧市庁舎。トーマス・クリスチャンズ

むき出しの構造木材が特徴的なハーフティンバーの家。トーマス・クリスチャンズ
旧市庁舎から広がっているのは代表的なハーフティンバーの家々で、特徴はむき出しの構造木材。おなじみ中世の技術です。ジンジャーブレッドハウスを彷彿とさせる特徴的なスタイルで、さまざまな色があります。このピンクの家が気に入っています!ドイツ中ではもはや見られなくなってしまったスタイルで、バンベルクでトーマスのお気に入りの建築の1つでもあります。また彼は、人が少ない霧の立ち込めた朝に写真を撮るのもお気に入りです。中世の雰囲気が満点です。

レグニッツ川沿いの小ヴェネツィア地区。トーマス・クリスチャンズ
小ヴェネツィア地区は、レグニッツ川沿いの島地区の一部で、ハーフティンバーの家並みにおける別の例が見られます。また、中世に遡ってみれば、ここはかつて漁師のコミュニティが盛んな地域でした。近くにはヴィラ・コンコルディアがあります。川沿いにあるこのバロック様式の建物は、18世紀初頭に完成した比較的新しい建物です。この大邸宅は現在、招待されたアーティストが自分の作品を一般に公開する、ライブ/ワークスペースとして機能しています。
皆さんがバンベルクのよく保存された建築様式に同じように触発され、魔法のように過去を訪れていると感じてほしいというのがトーマスの願いです。
ダグダグ!それでは楽しいシムズライフをお過ごしください!
